なぜ高血圧は治療が難しいのか?
2020/12/12


GladisAbril / Pixabay
こんにちは。ひご自然食品の久保です。高血圧の方は、血圧を何とか下げたいと、目標血圧を目指しているかと思います。しかし、そんな努力も虚しく、なかなか血圧が下がらないのを治療抵抗性高血圧や難治性高血圧と呼びます。
目次
治療抵抗性高血圧の患者は増えている!?
ここ20年で、治療抵抗性高血圧の患者は62%も増加しているようです。高血圧患者の10人に1人が治療抵抗性高血圧だとも言われているようです。治療抵抗性高血圧の患者は、心肥大や腎障害などの臓器障害を伴うことが多いようです。
なぜ治療抵抗性高血圧が増えているの?
原因は様々ですが、薬の飲み方を間違えてたり、適切な薬が処方されていなかったり、二次性高血圧が隠れていることもあるようです。
積極的適応がない場合の高血圧治療の進め方
参考までに日本高血圧学会『高血圧治療ガイドライン2014』より一部改編したものを掲載しております。
第一選択薬
A:APR、ACE阻害薬 C:カルシウム拮抗薬
D:サイアザイド系利尿薬、サイアザイド類似薬
注)高齢者はステップ①の薬は常用量の半分から開始して、1~3ヶ月で増量する。
治療抵抗性高血圧及びコントロール不良高血圧の原因と対策とは?
①血圧測定の問題
カフが小さすぎる。
対策→カフ幅は上腕周囲の40%、かつ長さは少なくとも上腕周囲80%を取り囲むものを使用。
②アドヒアランス不良
患者が積極的に治療方針の決定に参加して、決定した治療をしっかりうけることが出来ていないこと。
対策→十分に説明して不安を取り除き、副作用が出ていればほかの薬に変更する。繰り返す薬物不適応で精神的な要因も考えていく必要がある。患者のスケジュールと経済面を考慮して説明する。
③生活習慣の問題
食塩摂取の過剰、肥満、過度の飲酒
対策→栄養士と協力して減塩の意義必要性をしっかり説明。カロリー制限や運動について説明。エタノールは1日あたり20~30ml以内にとどめるように指導していく
④睡眠時無呼吸症候群
対策→CPAP(持続性陽圧呼吸)などの適切な治療を受ける
⑤体液量が多すぎ
⑤-1)原因→利尿薬の使い方が不適切
⑤-1)対策→3種類の併用療法の場合は、1種類は利尿薬を使用する。腎機能低下例ではループ利尿薬を選択する。
⑤-2) 原因→ 腎障害の進行
⑤-2) 対策→ 減塩を指導したり利尿薬を用いたりする。
血圧を上昇させうる薬物と食品の紹介
血圧を上昇させうる薬物や食品を紹介します。
・非ステロイド性抗炎症薬
・副腎皮質ステロイド薬
・甘草(カンゾウ)を含む漢方薬
・経口避妊薬
・シクロスポリン(免疫抑制薬)
・エリスロポエチン(造血薬)
・抗うつ薬
・分子標的薬
参考:高血圧治療ガイドライン2014
上記の薬を飲んでいる場合は医師に必ず伝えて、正しい飲み方をしていきましょう。
参照元:高血圧 最新の治療と食事 平田恭信氏