クレアチニンについて
2020/12/12


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こんにちは。ひご自然食品の久保です。腎臓が悪い方からのお問い合わせで、クレアチニンを下げるサプリメントはないですかと問い合わせがありました。糖尿病の合併症の一つで、『糖尿病性腎症』の患者は年々増え続けています。糖尿病性腎症は腎臓の糸球体に異常が起こってしまいます。糸球体は血液を濾過する役目があるため、血中の老廃物が尿として排出できなくなってしまう病気なのです。
クレアチニンとは?
クレアチニンとは筋肉が運動するときに使うクレアチニン酸という物質を使った後の老廃物になります。基本的には、腎臓でろ過されて尿として排出されるのですが、腎臓が弱っていると、通常少ないはずのクレアチニン濃度が上昇している場合があります。つまり、クレアチニン値は腎臓の状態を判断する目印なのです。
クレアチンリン酸という物質は筋肉が運動するための重要なエネルギー源です。これが代謝されたあとにできる老廃物がクレアチニンです。クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味します。
血管へのダメージが大きい糖尿病
糖尿病になると糖度の高い血液になるため、血管に負担がかかります。血管はそれに耐えようと血管壁が厚くなります。また血液を濾過する腎臓の糸球体は毛細血管の集まりです。その糸球体が糸球体硬化症となって動脈硬化を起こしてしまいます。こうなっては、濾過の網目が詰まっているため、腎症が進行してしまい、ついには機械を使っての人工透析で毒素をクリーニングしていくことになります。
尿素窒素とクレアチニンとは?
尿素窒素とはたんぱく質が代謝されたあとに残る老廃物の一種で、健康な人であれば腎臓で濾過されて、尿中に排出されます。
しかし腎臓の機能が低下すると、血中に残るため、尿素窒素の値が高くなるのです。しかし、尿素窒素はたんぱく質の摂り過ぎなどでも上昇してしまうため、クレアチニンの値も見ていきます。クレアチニンも尿素窒素と同様に老廃物の一種で、腎機能が正常に働いていれば値が高くなることはないようです。一般的には男性で(0.5~1.1mg/dl)女性では(0.4~0.8mg/dl)で基準値です。
日本人間ドック学会のクレアチニンの判断基準は以下になります。
①要経過観察レベル・・・男性 1.2~1.3mg/dl ・女性 0.9~1.0mg/dl
②中程度の腎不全・・・・1.5mg/dlを超える場合
③重症レベル・・・・・・2.4mg/dl以上
④回復は難しい・・・・・5mg/dl以上
⑤人工透析・・・・・・・10mg/dl
この数値はあくまでも腎機能のみに問題がある場合になります。
人工透析になってしまうとストレスと痛みが辛いのは良く聞く話です。くれぐれもならないように気をつけて生活をしていきたいものです。
参照:糖尿病を治したい人は『キクイモ』を食べなさい 岡宗男氏