プレバイオティックス効果とは?
2020/12/12


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こんにちは。ひご自然食品の久保です。菊芋に含まれるイヌリンは果糖(フルクトース)の分子が30個程度つながっていて、その端にブドウ糖が1個ついている糖の仲間の一種です。糖の仲間は沢山います。砂糖、ブドウ糖、果糖、蔗糖、乳糖、キシリトール、フルクトース、オリゴ糖、オリゴフルクトース、デキストリン、シクロデキストリンなど様々あります。ジャガイモなどに含まれる澱粉も糖の仲間で、紙の原料のセルロースも糖がつながってできています。さらに、納豆やヤモイモ、昆布などのネバネバは糖とタンパク質が結合したムチンと呼ばれるものです。
イヌリンとイヌリン様フルクタン
フルクトース(果糖)がつながってできている糖のことをフルクタンと呼びます。フルクタンの性質は、小腸では消化できず、水に溶ける性質があるため、『水溶性食物繊維』と呼ばれています。果糖の結合の仕方でいくつか呼び名があり、鎖状でつながっているのフルクタンをイヌリン様フルクタンと呼びます。菊科の植物にはチコリーというのがあり、イヌリンが多く含まれているそうです。
イヌリンも若干構造が違う!?
チコリーからもイヌリン粉末が作られたりしており、チコリーのイヌリンは一本の鎖状につながっている構造をしています。しかし、菊芋のイヌリンは枝分かれした構造をしております。この枝分かれが、菊芋の良さという人もいます。
プレバイオティックスの高い菊芋の効果とは!?
現代人のおなかの中はウェルシュ菌のようなタンパク質を腐敗させるような菌が多いので、ビフィズス菌をや乳酸菌の仲間を増やして、腸内の菌全体のバランスを取ることが考えられています。プロバイオティックスは善玉菌が好む食べ物を食べて善玉菌を増やそうという戦略です。一言で乳酸菌と言っても様々で、個人と乳酸菌と相性があります。そのため、効果があるといってどんな善玉菌を食べても腸内で必ず菌が生き残るということは限りません。菊芋は水分を除くとほとんど半分くらいは菌のエサになるイヌリンであるため、野菜としてサプリメントとして、手軽に摂取していける素晴らしい食材なのです。
参照元
菊芋ってなに?
高橋玄朴氏