中国の伝統的な健康食品の紅麹とは?
2022/02/09


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こんにちは。ひご自然食品の久保です。
冬虫夏草は中国では有名ですが、負けず劣らずで、紅麹も中国の「本草網目」に記されており、2000年以上にもわたって食事として食べられてきたそうです。
昔から『紹興酒』の原料などに使われており、1970年代頃には紅麹カビから『ロバスタチン(モナコリンK)』というコレステロール低下作用がある成分が発見され、それ以来、健康食品としての注目が集まり始めました。
コレステロールを下げる効果
紅麹は総コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上昇させる働きが、臨床試験レベルで出ているようです。さらに、心臓、血管、肝臓の負担を軽くする働きがあり、血圧を下げる作用があることもわかってきたそうです。
紅麹の有効成分それはモナコリンK
コレステロールは細胞膜を形成したり、ホルモンを合成するのに必要不可欠な成分で、体のコレステロールの80%は肝臓で合成されています。肝臓での合成プロセスはどのような流れなのでしょうか?
肝臓でのコレステロールはHMG-CoA還元酵素によってコントロールされています。コレステロールを体が欲した時は、HMG-CoA還元酵素が多く作りだされコレステロールが増産されます。逆にコレステロールが多いと還元酵素の生産が抑えられ、コレステロールの量を抑制します。つまりはHMGーCoA還元酵素はコレステロールの調整担当なのです。
加齢に伴い、HMG-CoA還元酵素の生産量と、体が必要とするコレステロール量のバランスが崩れ、血中のコレステロール量が高くなってしまいます。
そこで、麹菌に含まれるHMG-CoA還元酵素抑制成分(モナコリンK)と不飽和脂肪酸が協調作用することで、コレステロール合成を抑えるのです。
モナコリンKとは?

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紅麹菌から高いコレステロール抑制効果がある成分が発見(東京農工大学 遠藤氏)されました。その成分はモナコリンKと呼ばれ、研究を経てコレステロール抑制剤(スタチン剤)として販売されています。
モナコリンKは総コレステロールとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は下げないあめ、コレステロールのバランスを健康状態へコントロールできるのではと期待されています。
モナコリンKは、コレステロール生産工場の肝臓のコレステロール生成を抑制するため強いコレステロール低下作用を示す成分といわれています。
主な臨床の抜粋データ
- UCLA デビット・フィーバー博士の実験
83人ボランティアに8週間紅麹を投与
【結果】
悪玉コレステロール22%低下
- ボストン・タフツ大学医学部 ジェームス・リッピ博士
233人に8週間紅麹を投与
【結果】
平均的にコレステロールが242から206まで下がった。
- 中国政府の協力
6000人に4年間臨床試験した結果
【結果】
8週間の期間内でコレステロールを20%下げたことを確認
紅麹は素晴らしく機能性が高いため、副作用の心配もありますので、副作用が起きた時はすぐに使用を中止し、様子を見ながら使用して頂けばと思います。