桑の葉はどうして糖尿病予防食材として注目されるのでしょう?
2022/01/20


byrev / Pixabay
桑の葉を良く買っていただいているお客様から、血糖値を下げたいからいつも飲んでいますと言っておりました。桑の葉は糖尿病予防食材として注目を集めています。
目次
糖尿病予防食材の1つとして必要とされてきた桑の葉
桑の葉は昔から糖尿病に関しての効果効能の研究がおこなわれてきています。食生活の変化に伴い、現代人は5人に1人が糖尿病かその予備軍とも言われており、今や国民病となってしまったのが糖尿病です。そこで、桑の葉が糖尿病予防食材として注目されてきました。
桑の葉の有効成分1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は糖の吸収を阻害
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という桑の葉の有効成分があります。このDNJは初めは桑の葉根から単離されまして、その後に葉や実にも含まれていることがわかってきました。そして、このDNJは、小腸にある糖分分解酵素のαーグルコシダーゼの動きを抑制することで、食後の急激な血糖値上昇をおさせているのではと考えられています。
図 DNJによるα-グルコシダーゼの糖分解抑制
桑の葉に含まれる有効成分DNJは品種によっても異なる!?
桑の葉は品種によっても含量が異なるようです。大きいものでは約4倍もの開きがあります。
そもそもこんなに桑の葉の種類があるのですね。さらに桑の葉を採取する部位でDNJ含量が異なるようです。8月の上部の葉が最も含量が高く、反対に9月の下部が最も低いDNJ含量になっています。
抜粋元:αグルコシダーゼ阻害作用を有する桑葉の糖尿病予防食素材への可能性
桑の葉のエキスを投与した場合の血糖値降下とインスリン値の低下
下記図では桑の葉エキスを0.4、0.8、1.2g投与した場合の血糖値とインスリン値を示しています。結果から、桑の葉の投与量が増えるごとに血糖値、インスリン値が上昇するのを抑えております。ただ大きく抑えるのではなく、少しで抑えているところが安全性が高いことを示していると思います。また桑の葉は食後に1g程度を摂取すると、食後の血糖値抑制とインスリンの過剰分泌を抑えることが出来ると論文で報告されていました。
まとめ
血糖値抑制効果については有効性が示されており、桑の葉のDNJを長期的に摂取しても問題がないと述べられていました。薬のように急激な効果は見られませんが、体に負担が少ないく徐々に良くしていくのは自然食品の魅力の一つだと思います。
参照元
αグルコシダーゼ阻害作用を有する桑葉の糖尿病予防食素材への可能性
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