注目されている脳に良いとされるホスファチジルコリンとは?
2021/02/02


qimono / Pixabay
こんにちは。ひご自然食品の久保です。
ホスファチジルコリンやレシチンという成分が脳に良い栄養素として注目されています。何か噛んでしまいそうな名前です。元々は、レシチンはホスファチジルコリンの別名だったようです。ですが、現在ではリン脂質を含んだ脂質成分がレシチンと呼ばれるサプリメントとして配合されています。
ホスファチジルコリンとは?
ホスファチジルコリンはリン脂質の一つで、リン脂質は細胞膜を形成する主成分で、体内で脂肪とたんぱく質と結びつける役割があり、脳内での情報伝達にも関わっています。
ホスファチジルコリンは、カラダの各組織に広く存在し、リン脂質の中でも最も多く存在します。ホスファチジルコリンは水と油の両方をなじませる性質を持ち、脂質成分の多い脳に豊富に存在し、脳、神経細胞では細胞質の30~50%を占める重要な成分です。
ホスファチジルコリンが脳に良いとされる2つの理由とは?
理由その1
脳内に豊富に存在し、脳神経細胞の細胞膜の主な構成成分であるということです。
ミエリン鞘というシナプスの形成に関与して、シナプス自体は脳内の情報伝達と記憶に重要に関わっています。認知症は脳の委縮が原因であり、それに伴うシナプスの減少が進んでいく病気です。ホスファチジルコリンが脳神経細胞の原料となることと、シナプス形成のためのミエリン鞘の原料となることから、脳の委縮の進行を食い止める効果があるそうです。
理由その2
ホスファチジルコリンは脳内の神経伝達物質の一つであるアセチルコリンの原料となっています。アルツハイマー型認知症の患者の脳は、神経伝達物質のアセチルコリンが少ないことがわかっており、アルツハイマー型認知症の進行防止が期待できる素材なのです。
ホスファチジルコリンの効果的な摂取量とは?
生田哲氏の著書「食べ物を変えれば脳が変わる、PHP新書」には記憶力を最大にするには1~2gのホスファチジルコリンを摂取することをお勧めするとあります。
では実際には、食品にはどのくらい入っているのでしょうか。一覧を記載してみました。
《ホスファチジルコリンを多く含む食品》
鶏レバー(茹で)210㎎
鶏肉(焼き)46㎎
全卵(生)240㎎
枝豆(茹で・冷凍)46㎎
納豆(1パック50g×2)45.6㎎
ホウレンソウ(茹で)22㎎
ブロッコリー(茹で)21㎎
豆腐(木綿)19㎎
牛肉赤身(焼き)91㎎
アスパラバス(茹で)15㎎
豆乳(液体)5.7㎎
アメリカ農務省によるデータを参考
引用元URL: http://www.koyojapan.jp/pdf/TOPIX_174.pdf
卵には沢山含まれていますので、毎日の食事の中にアレンジしながら、少しづ入れていくことも効果的ではないでしょうか。