霊芝の様々な薬効とは?
2022/02/03


tassilo111 / Pixabay 図はイメージ
中国で古くから霊芝を『久しく食すれば実を軽くし、老いず、天年を延べ、神仙となる』薬物として、瘀血(おけつ)を除き、血行を良くし、寿命を延長し、知力、体力共に衰えずに年をとることができる上薬として利用されてきました。
霊芝は中国で科学的に研究されている!?
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
新中国になってから本草綱目に記された霊芝の薬効の科学的解明が試みられており、化学成分の分析、薬理作用、臨床の研究が進んできました。1976年に、中国各地の大学、病院、研究所の成果が中国科学院及び北京医学院でまとめられ、国家的規模の報告書として発表されました。
本草綱目に記された霊芝の7つの薬効とは?
中国では国を挙げて研究をしてきました。それほどに霊芝には価値があり、その薬効が奥深い広範囲に渡っているからだと考えられます。
主に中国があげている薬効は以下の7つです。
①高脂血症、冠心病(冠状動脈不全症)の改善
②高血圧の改善
③神経衰弱、ストレスの改善
④慢性気管支炎、肝炎の改善
⑤白血球減少症などの造血系統疾病の改善
⑥癌の予防と改善
⑦その他疾病に対する効果
霊芝はアレルギー疾患の一つである慢性気管支炎に対して中国各地の病院での臨床有効率が97.7%、最低でも60%、多くは80%の有効率を示したそうです。また気管支喘息にしても80%という有効率をしめしており、全快者は46.7%という約半数に近い完治率を上げています。
(参照元:霊芝で現代病を予防する 有地滋 氏 林輝明 氏)
霊芝は肝臓での脂質代謝を促進する!?

Clker-Free-Vector-Images / Pixabay
霊芝による肝臓に溜まった脂質の代謝促進について研究されています。
高脂肪食を与え続けれれたラットは、高脂血症となり肝臓が肥大して脂肪肝になってしまいます。このラットに以下の2種類のパターンで試験をしていました。
①ラットに有害菌が作り出す毒素を注射 ⇒血管が破れ死亡
②毒素注射の1週間前に霊芝のエキスを経口投与⇒静脈血栓が著しく抑制され出血も起こらず死亡しなかった。
実験者の見解
霊芝の血栓をできにくくする作用と、異常に高くなった血中の脂質を減じ瘀血を解消させる作用が働き、脂肪肝に有効であった為と見解しています。
まとめ
霊芝を調べて見ると血管に血栓をできにくくすること、脂肪肝への効果が期待されていることが分かりました。