音は耳でなく、脳で聞いている!?耳鳴りの9割は治る
2021/02/02


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冬虫夏草のお問合せの中で、なぜ耳鳴りになったのかを、調べないで治そうと試みる方が多いと思います。ですが、その前になぜご自身が耳鳴りになった原因を調べることが大切です。今回は、耳そのものがどのような仕組みになっているかをご紹介させていただきます。
耳のしくみについて
耳は「外耳」(ガイジ)「中耳」(チュウジ)「内耳」(ナイジ)の3つに分けられます。外耳は耳介(ジカイ)と外耳道からなり、外耳道は、よく綿棒とかを使って掃除する耳の穴の部分になります。(下図参照)
外耳について
我々が外から見える、一般的に耳と言われる部分が耳介と呼ばれます。耳介は、効率的に音を集めるために、カップ型になっています。耳介で集められた音は外耳道を進みます。 (およそ3cm程度) 音は外耳道を通る間に、ラッパ管のような外耳道内で増幅されて、外耳道の突き当りの鼓膜で振動します。
中耳について
鼓膜の奥にある部分が中耳と呼ばれます。中耳には耳小骨と呼ばれる(アブミ、キヌタ、ツチ)があり、鼓膜と内耳をつなぐ役割を担っています。鼓膜が音によって振動されると、鼓膜と連携して耳小骨が梃子の原理で音を更に増幅させ、内耳に伝えていきます。
内耳について
平衡感覚を司る前庭・三半規管、聞こえに関係する蝸牛から成ります。蝸牛は、形が見たまんまですが、カタツムリのような形をした器官です。この蝸牛にはリンパ液が満たされており。中耳の耳小骨から伝わってきた音の振動は、蝸牛のリンパ液に伝わります。蝸牛の中には、船体に毛を持つ細胞(有毛細胞)があり、音の振動でリンパ液が揺れると、有毛細胞が一緒にゆすられます。有毛細胞が揺すられることで、電気信号に変換されます。この電気信号が、聴神経の神経回路を通っていくことで、脳に伝えられます。電気信号で脳に伝わって初めて、音と認識されるのです。あくまでも、脳で音を聞いているのです。
耳の役割まとめ
外耳・・・音を集め、中耳に伝える
中耳・・・音を増幅し、振動に変換し、内耳に伝える
内耳・・・音の振動を電気信号に変換し、脳へ伝える
脳・・・内耳の電気信号を音として認識する