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ビタミン

ビタミン様作用物質とは?

2022/02/25



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こんにちは。ひご自然食品の久保です。皆さんビタミン様作用物質という言葉ご存知でしょうか?定義としてはビタミンと同じような働きを持っているが、100%ビタミンの定義には当てはまらないような物質のことを言います。ビタミンとして認められている物質は13種類あります。意外に多いと思いませんか?

ビタミン様作用物質とは?

ビタミンと同様に生理作用が認められながら、その一部が体内で合成されるため、ヒトでは未だに欠乏症が確認されていない物質のことを言います。ビタミン様作用物質は薬として臨床に用いられているものもあり、ビタミン以上に研究途上の分野でもあるのです。

ではビタミン様作用物質とはどんなものがあるのでしょうか?ご紹介させていただきます。

ビタミン様作用物質 コエンザイムQ

コエンザイムQ10 とは脂溶性で細胞膜に存在して、抗酸化作用を発揮すると言われており、ビタミンEを節約する効果が期待されています。コエンザイムQはあらゆる動物が通常の食事で十分に摂取できて、ヒトの体内でも合成できる物質でもあります。薬としての役割としては、抗酸化作用を利用した動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、狭心症などの症状改善が期待できるようです。

ビタミン様作用物質 αーリポ酸

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糖質からエネルギーを作る過程でリポ酸はビタミンB1と共に酵素の構成成分となっています。ヒトのような高等動物はαーリポ酸を体内で合成できて欠乏症はないとされています。αーリポ酸は抗酸化作用が優れており、肝臓病になると血液中の肝臓のαリポ酸が減るため肝炎や肝硬変の治療にαリポ酸の投与が試みられているようです。また糖尿病Ⅱ型のインスリン感受性を改善する効果も報告されているようです。

ビタミン様作用物質 アスタキサンチン

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アスタキサンチンは聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?活性酸素を消去する抗酸化物質として注目されており、エビ、カニなどの甲殻類、サケの身、タイやコイの表皮に含まれている赤い色素です。細胞レベルや実験レベルでの研究では抗動脈硬化、抗ストレス、抗炎症などの生活習慣病予防の効果が期待されています。さらには、眼精疲労や運動後の筋肉疲労の軽減効果が期待されています。

ビタミンによるカラダへ良い影響がありますが、ビタミンに似た性質のビタミン様作用物質も、食事の中で上手に取り入れていきたいものです。えびの殻も捨てずに食べたいものです。

ビタミン様作用物質 コリンとは?

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19世紀半ばに発見された水溶性の物質になります。動物にコリンの欠乏したエサをあたえると脂肪肝になることが明らかにさせてきました。細胞膜では主成分のリン脂質(フォスファチジルコリン)の材料となり、神経伝達物質のアセチルコリンの材料となる大切な物質なのです。ヒトでは欠乏症は確認されておりません。効能としては血管へのコレステロール沈着を防いだり動脈硬化や脂肪肝を予防になります。さらには、血管拡張作用のある神経伝達物質として働くため、高血圧の予防したり、神経障害の治療にも使われてきています。

ビタミン様作用物質 イノシトールとは?

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イノシトールは別名、ミオイノシト-ルといいます。ミオは筋肉を表しており、筋肉中に多く含まれています。イノシトールの欠乏症で脱毛状況が確認されています。ほとんどの哺乳類動物は体内でイノシトト-ルを合成できるため、ビタミンとは認められていません。

ビタミン様作用物質 オロット

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1905年に牛乳から分離された水溶性物質です。ネズミの試験ではビタミン13に一時的に名づけられました。人が体内で合成することができる物質です。臨床では脂肪肝と肝臓病の治療に用いられています。

 

参照元:ビタミンミネラルの本 吉川敏一氏

冬虫夏草|宮崎大学と共同研究 国産100%

 

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