はと麦はイボに効果があるの?
2022/03/03
はと麦って知ってますか?鳩ではありませんが、一説では鳩が好んで食べたからと言われています。
原産は中国南部からインドネシアを原産地とするイネ科の1年草になります。
夏から秋にかけて花をつけて10月ごろに実を収穫します。
イボってどんなのあるの?
良く子供に飲ませていたとか、首のイボを取りたいために飲んでいたとか聞きます。イボには2種類あり、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうせい)と青年性扁平性疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)というのがあります。
尋常性疣贅(いぼ)の症状とは?
外傷を受けやすい出ている部分に現れます。手指、足の裏、ひざ、顔面などです。ささくれなどの傷があるところに感染していきます。数か月後には光沢のある皮膚になり、次第に大きくなると荒い灰白色になります。足の裏では魚の目状になったり、顔面や首では細長い突起物になったりします。
青年性扁平性疣贅の症状とは?
ヒトの乳頭腫ウイルス3型の皮膚感染で起こります。尋常性疣贅(いぼ)とはウイルスの型が違います。青年の顔面、手の甲にできたりして、10歳以下の子供にもできたりします。大きさは0.5~1cmの褐色をしており、皮膚から扁平(へんぺい)に隆起して、一度に沢山できる特徴があります。症状が出てから1~2週間ほどで自然に治るようです。
はと麦のイボの効果とは?
日本では江戸末期の『経験千万』という書物にて、「イボをとるには、ハトムギのお茶を飲むとよい」と記載されているくらい、昔からはと麦はイボ対策として使われてきた歴史があります。
お隣中国では、ハトムギが肌の美容に効果があることは早くから知られ、中国では古代宮廷料理の代表的食材だったようです。
金沢大学の鈴木教授は、はと麦(はと麦熱水抽出物)による顔面皮膚の色素や紅斑度の減少、透明感の肌になること、肌荒れ爪の状態改善することを報告しています。
参照論文: 殻付ハトムギ熱水抽出物(CRD)の研究開発
鈴木 信孝
金沢大学大学院医薬保健学総合研究科
臨床研究開発補完代替医療学講座 特任教授 http://www.jcam-net.jp/data/pdf/17018.pdf
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