血糖値だけではない!?中性脂肪も糖尿病合併症を引き起こす!?
2021/02/04


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血糖とは血中に含まれるブドウ糖のことで、血液の中を水に溶けたブドウ糖が流れていきます。ブドウ糖はエネルギーになりますが、体をつくる材料にもなります。血糖値が高い!と悪い意味でとられがちですが、本来は生きていく上で必要なものなのです。
糖タンパクとは?

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ブドウ糖と糖タンパクが結びついたものを糖タンパクといいます。軟骨などの材料も糖タンパクでホルモンの仲間にも糖タンパクがあります。一定の量は糖タンパクがないと生きていくことが出来ません。そもそも、ブドウ糖はタンパク質と簡単に結びつきます。近くにいると見境なくくっつきます。糖尿病検査で使われる『ヘモグロビンA1c』は聞いたことありますでしょうか?ヘモグロビンA1cは血液を流れる赤血球のヘモグロビンにタンパク質がどのくらい沢山くっついたかを示している値なのです。
やっかいなAGEsとは?
AGEs(advanced glycation end products)とは、ブドウ糖とタンパク質がくっついてできる最終的な物質で、体の中でたまり続けて、フリーラジカルを発生させます。フリーラジカルは血管の壁にダメージを与えていくため、目の毛細血管がやられると網膜症なります。足の指の毛細血管がやられると壊疽してしまい、脳の血管もやられてしまいます。
※フリーラジカル・・・細胞核のDNAを傷つけて細胞の働きを弱めたり、アポトーシスといって自死したり、ガン化したりします。
糖尿病には血糖だけではなく、中性脂肪も減らしていこう!

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糖尿病では、血糖値が注目されますが血液中に糖が余ると中性脂肪として脂肪細胞に取り込まれていきます。だけれども、血液中に脂肪が多いと糖を脂肪細胞に取り込みにくくなるため、血糖値が高い状態が続いてしまいます。メタボ腹では、内臓脂肪が溜まった状態で、内臓脂肪細胞はインスリンが働きにくくなるホルモンを出すため、血糖値が上がった状態を作ってしまうのです。
参照:菊芋ってなに? 高橋玄朴氏