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菊芋

日本と菊芋の関係とは?菊芋の歴史

2022/01/26



sasint / Pixabay

こんにちは。ひご自然食品の久保です。菊芋は日本で栽培されているところは様々ですが、日本へはどんな経路で伝来したのでしょうか。キク科の植物は奈良時代に中国や朝鮮半島から日本に伝えられていたそうです。一説には、キク科の植物である、ゴボウは縄文時代からあったとも言われているそうです。菊芋が中国から入ってきたという記録は、今のところはなく幕末にアメリカから入ってきたのはあります。

菊芋を広げた人とは?

菊芋を広げた人は、中山繁雄氏という方です。1860年代の文久年間に横浜にわたってきたアメリカ人によって持ち込まれたもので、船の清掃員が船員から受け取って移植した物を、岸和田の藩医(加藤友之)が、田中芳男氏に渡しました。

田中芳男氏は洋書から、一種の球根植物、向日葵と称するものであることを確認して、その説を訳して加藤に伝えて、そのとき初めて田中氏が菊芋と命名したようです。

※田中芳男氏:上野動物園の創立に尽力した長野県出身の人物。日本の近代化農業、林業、水産業の発展に貢献。

菊芋の素晴らしい生命力とは?

菊芋は明治維新前より各地で伝わりましたが、ジャガイモ、大和芋のようには美味しくないので皆が失望し、繁殖力が強いため農家の人には嫌われて作る人もいなくなってしまいました。日本の菊芋はヨーロッパ由来ではなく、北アメリカから直接入ってきており、日本の菊芋はほぼ原種に近いものと考えられています。菊芋はそのままでは美味しくはないですがその生命力はすごく太陽の光が豊かで年間の最低気温が16度よりも低いとことならどんな荒地でも育つ植物なのです。豚などの動物も好んでたべることから豚のえさとしても栽培されていた経緯があります。

別名ブタ芋と呼ばれているのは、ブタが食べていたことからであり、犬、イノシシ、猿なども食べるそうです。今となっては人間も食べる植物ですが、まさか健康食品になるなんて当時の人は思ってもいなかったでしょう。

参照:菊芋ってなに? 高橋玄朴氏

 

 

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