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菊芋

菊芋パウダーのイヌリンって何?含有量で違いがあるの?

2022/02/08



菊芋のイヌリンってよく聞きますが、実は分析がややこしいようです。

菊芋パウダーのイヌリンとは?

菊芋のイヌリンは水溶性食物繊維の一つで、水に比較的溶けやすい食物繊維なのです。ただ、人間の胃では消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサになることで『腸内活性』をするといわれています。

またイヌリンは別名天然のインスリン(血糖値を下げる薬)とも呼ばれています。イヌリンが腸内細菌を増やしそれらが作る短鎖脂肪酸が腸の細胞を刺激して、インスリンが作られ血糖値の急激な上昇が抑制されるといわれています。

イヌリンが直接的ではなく間接的に腸内を活性化すること血糖値を下げるメカニズムになっているようです。

参照元:news_vol6_no18 フルクタンについて

イヌリンには兄弟がいた!?

イヌリンという食物繊維は、大きいカテゴリーでフルクタンと呼ばれます。フルクタンを家族の名字とすれば、その兄弟としてレバン型、グラミナン型、イヌリン型と

3兄弟が似た構造をしています。これらの3兄弟を一緒に分析すると皆一緒の反応を示してしまうため、それぞれを単一で分析するのはとても難しいようです。

似た者同士の兄弟の詳しい内容です。

①イヌリン型フルクタン

イヌリン型のフルクタンは、貯蔵多糖として植物のエネルギー源となっていることが知られています。例えばごぼうや菊芋のような根や塊茎に多く含まれています。

【構造】スクロース(2唐類の一種)のフルクトース残基にDーフルクトースがβー(2→1+)結合で20~30分子結合したもの。

②レバン型フラクタン

微生物によって生産される生体分子として広く知られており、チモシーグラスなどの牧草に含まれているとされています。

【構造】Dーフルクトースがβー(2→6+)結合したもの。

③グラミナン型フルクタン

ユリ科やイネ科植物に存在しいるといわれています。

【構造】βー(2→1+)結合(イヌリン型)とβ-(2→6+)結合(レバン型)の両方を持っています。

 

菊芋パウダーはイヌリン含有量で競争激化!?

菊芋はテレビやラジオなどで取り上げて一気に、血糖値を気にされる方には特に注目される植物の一つとなりました。

また健康食品業界でもイヌリン含有量で様々な企業が競い合っています。

菊芋のイヌリンはそもそも吸収されるものではないので、過剰に多く摂取しても意味がないと私は思っております。

ただ、他の野菜と同じように食物繊維がご飯の中で足りないな、ちょっと便秘気味かなといったときに生の菊芋や菊芋パウダーを

利用して腸内環境を整える1つの野菜(健康食品)として見ていただけばと思います。

菊芋のイヌリン含有量は何で変わるの?

菊芋のイヌリン含有量は主に、収穫する季節で変わってきます。冬頃は多いですが春になるとイヌリンが分解されオリゴ糖類に変化してしまうためイヌリンそのものは減ってしまいます。

ただ、オリゴ糖になっても腸内活性は期待できますので、イヌリン含有量に縛られる必要ないと思います。

 

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平日9:00~18:00

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