菊芋と酢の相性とは?菊芋のイヌリンを上手に摂取しよう
2022/02/08
菊芋をご購入されるお客様で酢との相性が悪いのでは?と質問を受けます。今回は『菊芋と酢』の相性について調査してみました。
菊芋の含まれるイヌリンは酸性に弱い!?
菊芋に含まれる有効成分イヌリンは『天然のインスリン』と呼ばれていますが、酸性が強い環境では分解してしまいます。もちろん、胃では強い酸性ですのである程度分解されると言われています。そのため、弱酸の酢との組み合わせはあまり良くないという見解があるようです。あくまではイヌリンに対しての見方になります。
菊芋の含まれるポリフェノールは酸性に強い!?
菊芋にはポリフェノールも含まれており、イヌリンとは対照的に酸性に強く胃酸で分解されにくく、小腸に到達していくと言われています。菊芋のポリフェノールはクロロゲン酸、カテコール類、メチルカテコール類で、特にクロロゲン酸は悪玉コレステロールの予防、肝臓での脂肪分解などが注目れているポリフェノールになります。
菊芋の酢漬けは大丈夫?
菊芋を酢につけるなどは絶対にしない方が良いと言うわけではありません。全く影響がないとは言えませんが、気にしなくて食べるのもありだと思います。酢漬けも良いですが、『菊芋の味噌漬け』などもご飯にのせたりお酒のつまみになったりするのでお試ししてみてはいかがでしょうか?菊芋の粉末などは味噌の汁に入れると水溶性のイヌリンが溶け出して無駄なく飲めるのでオススメです。
キクイモに含まれるイヌリンの安定性に及ぼす加熱および pH の影響 著者安田みどり、扇 萌華、斎木まど香 西九州大学健康栄養学部健康栄養学科の論文になります。
著者はイヌリンを温度とpHの数値を様々な値で試験しています。抽出する温度が高くpHが低い(強酸性)であるとイヌリンが分解していると見解を示しています。
そのため、低温25度でも強酸性であればイヌリンが分解している可能性があるため、酸性状況が好ましくないことは理解できます。
ただ、菌の繁殖を考慮するとpHが酸性であれば安全性が高いので、菊芋の酢漬けは早めに召し上がるのが良いかと思います。
菊芋は大豆と相性が良い?
大豆に含まれる大豆イソフラボンというポリフェノールは女性の肌や美容効果が期待されている成分の一つです。ですが、大豆イソフラボンには尻尾がついており、この尻尾で吸収されにくくなっています。
そこで、菊芋の出番です!
菊芋で乳酸菌や腸内細菌を活性化して大豆イソフラボンの吸収を促進することでダブルの相乗効果が期待されています。
菊芋で腸内活性化してポリフェノールの吸収を強化していきましょう!
まとめ
菊芋と酢の相性は必ずしもダメというわけでは有りませんが、気にせずに続けていく方が大切です。そのため、食べ物に酢の物があるから食べないと神経質にならずに、バランス良く食事をしていくことを心がけていければと思います。
参照:菊芋ってなに? 高橋 玄朴氏
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