桑の葉と菊芋はどちらが血糖値を下げるの?
2022/02/25


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本日お客様から、『桑の葉と菊芋はどちらが血糖値が下がるの?』とご質問がありました。桑の葉を飲んでいただいており、飲む前のヘモグロビンA1cが14で、飲みはじめてから7まで数値が下がったそうです。ですが、それ以降は下がらないとのことでした。
桑の葉が血糖値を抑制するメカニズムとは?

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桑の葉と菊芋の血糖値は、結論から申し上げると同じ人が同じ量を飲んでみないと検証することは出来ません。それは、各個人の体の状況や健康食品との相性がございますので、桑の葉と菊芋がどこで活躍しているのかを簡単にまとめてみました。
【桑の葉】
有効成分・・・・ DNJ(1-デオキシノジリマイシン)
目的・・・・・・ 腸での糖の吸収抑制
炭水化物を摂取すると最終的に小腸にある酵素で分解されます。その酵素は『αーグルコシダーゼ』と呼ばれ、炭水化物を分解してドンドン血中にブドウ糖が行くために、血糖値が上昇するのです。
そこで桑の葉のDNJの出番です。
桑の葉のDNJはブドウ糖を作ってしまうαーグルコシダーゼの働きを抑えることで、糖の分解を抑えるため、結果として血中のブドウ糖量が抑えるという作用機序です。
菊芋が血糖値を抑制するメカニズムとは?
【菊芋】
有効成分・・・・イヌリン
目的・・・・・・善玉菌が増える良い腸内環境を整えて、急激な血糖値上昇を抑制する。
菊芋に含まれるイヌリンは善玉菌を増やして、腸内環境を整えるといわれています。菊芋自体には、ジャガイモなどと比べると糖質が少なく、菊芋の有効成分イヌリンは水溶性食物繊維であるため、腸内を掃除していきます。天然のインスリンと別名がありますが、薬のインスリンのように急激には血糖値を下げることは出来ません。しかし、菊芋で腸内改善をすることで、腸内の糖分吸収速度を緩やかにすることが期待されています。
桑の葉と菊芋はどんな人が飲めばいいの?

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桑の葉はブドウ糖に分解する酵素の働きを抑えるため、食事の前後やちょっとした休憩でお茶を飲む習慣がある方は、コーヒーや緑茶の代わりに桑の葉を飲むのもよいかと思います。
菊芋は、腸内環境が悪くて便秘気味の方で、さらに血糖値が気になる方が飲んでいただければと思います。直接的に血糖値上昇を抑制するわけではなく、腸内環境をゆっくりと整えていくので、3~6ヶ月ほど長く飲み続けられる方にはオススメです。