冬虫夏草の歴史的背景
2019/12/19

中国三大宗教(三教と言い、儒教・仏教・道教を指す)の一つである道教とともに5000年も受け継がれてきた貴重な歴史遺産に冬虫夏草があります。
冬虫夏草とは、子嚢菌類バッカクキン科の昆虫に寄生して発芽する小さなキノコですが、方仙道の道士(仙人を目指す修験者)が数年も深山に籠もって修行する間に、病気を癒し気を養える貴重な薬膳だということが分かったのでしょう。
彼らは大自然の力に導かれるままに霊峰に分け入り、冬虫夏草を見つけては木の実と練り合わせて、丸薬にして事あるごとにを食しました。

野菜を植えるでもなく猟をして食餌を確保するのでもないのに、常人の数倍も長生きする仙人。
その生き様を知る村人は、仙人は霞を食って生きると信じていたようです。
下界に戻った仙人(仙真)は腰に小さな袋をぶら下げ、ことある毎に丸薬を取りだして食する姿が人の目にとまりました。
そしていつの日にか、時の皇帝が不老長生の妙薬として丸薬、すなわち冬虫夏草を求めるようになっていたのです。
