さつまいもの葉はミネラルが豊富?パート②
2018/04/03
こんにちは。晨星興産の久保です。
(最初に当社のさつまいもの葉の生産・加工についてはこちらをご覧ください。)
さつまいもの葉には鉄分が豊富ということを前回お話しさせていただきました。貧血というとどうしても鉄分に目がいってしまいますが、実は銅も大切なのです。
貧血にも重要な銅の役割とは?
銅は人間の各臓器に分布しており、体内に約75~150mg存在していると言われています。銅は脂質代謝、糖代謝に関っており、鉄の利用効率を高めることで、赤血球のヘモグロビン形成を補助します。鉄は血液中のヘモグロビンと結びつくことで、全身に酸素を運びます。ヘモグロビンと鉄が結合するには、銅が必要になるため、もし欠乏してしまったら、ヘモグロビンが減ったり、赤血球が小さくなって貧血を起こしてしまうのです。下の表を見ていただければと思います。サツマイモの葉はそら豆にはかないませんが、鉄分と銅の両方が豊富に含まれている食材とは言えるのではないしょうか?
各成分表 単位 mg/100g
・さつまいの葉 鉄(20.4) 銅(0.89) 晨星興産自社調べ
・スルメイカ 鉄(0.1) 銅(0.34)
・ズワイガニ 鉄(0.5) 銅(0.35)
・そら豆全粒 鉄(5.7) 銅(1.20)
銅不足はどうなる?
銅はメラニン色素の生成に必須の酵素チロシナーゼの生成という役割もあります。銅が不足することで、髪の毛の色が抜けたり、ちじれたりします。血管や骨がもろくなることで、貧血、骨粗鬆症の原因や、白髪、うつ症状血圧上昇などの症状が出るようです。
銅の1日の推奨摂取量は?
銅摂取の推奨量は18~29歳の男性が0.9mg、女性は0.7mgで、上限は男女共に成人の場合で、1日に10㎎と設定されているようです。1日でこれだけの銅を摂取するのは難しいので、ご参考までに銅が多く含まれる食材も紹介させていただきます。
グリーンピース、そら豆、スルメ、カニ、カキ、イイダコ、エビ、レバー、大豆、凍り豆腐、ゴマ、ココア、チョコレート、アーモンド、クルミ、そば、ピーナッツ、バターなど
参照元:ビタミンミネラルの本 吉川敏一氏