さつまいもの葉の栄養とは?
2018/04/03
こんにちは。晨星興産の久保です。さつま芋には沢山の栄養成分が含まれています。主成分のでん粉や、ビタミン類(ビタミンB1、B2、C、E)やミネラルが含まれていて、栄養バランスが良い、準完全栄養食品と呼ばれるくらい素晴らしい食材なのです。さらに、さつま芋には第6の栄養素と呼ばれている食物繊維も含まれており、抗菌活性、抗炎症作用、抗う蝕作用、整腸作用が確認されています。では、さつまいもの葉にはどんな成分が含まれているのでしょうか?今回はさつまの葉の栄養成分について紹介させていただきます。
さつまいの葉の栄養その① ミネラルは?
さつまいもの葉の乾燥粉末に含まれるミネラルの量が以下になります。(さつまいの葉乾燥粉末100gあたり)
分析:つくば分析センター(晨星興産調べ)
ナトリウム 7mg
鉄 20.4mg
カリウム 4000mg
亜鉛 1.9mg
カルシウム 1100mg
銅 0.89mg
マグネシウム 310mg
リン 250mg
セレン <5 μg
鉄と銅やカルシウムが他の植物と比較してもミネラル分が多いです。生葉との比較になるため、さつまいの生葉になると重量が約10倍になるとを
を考慮して、栄養成分は10分の1になるとしても、多くのミネラルが含まれていることがわかります。
各種100gあたり 参考元:日本食品標準成分表2015年版(七訂) 野菜
さつまいもの葉の栄養その② ポリフェノールとは?
さつまいの葉には、抗酸化能力をもつポリフェノールのカフェ酸、キナ酸、クロロゲン酸、ジカフェオイルキナ酸、トリカフェオイルキナ酸などの様々なポリフェノールが含まれています。さつまいの葉の乾燥粉末を使って、各病気のモデル動物を使って糖尿病、高血圧、抗骨粗鬆症、抗アルツハイマー病について検証されています。最も抗酸化能力が強い、トリカフェオイルキナ酸については、抗HIV作用についての効果及び薬への期待されている成分なのです。
さつまいの葉の栄養その③ ルテインとは?
ルテインとは野菜や果物に含まれている黄色~橙色の色素成分です。特にケールやホウレンソウなどの濃緑色野菜に多く含まれています。ルテイン自体は、ヒトの水晶体や網膜黄斑部などに存在しており、眼病の原因である活性酸素から守ってくれると考えられています。人間はルテインを合成できないため、摂取する必要があります。ヒト介入試験でもルテイン摂取は眼病予防に有効とされており、摂取量や血清中の含量が多いほど、黄斑変性症や白内障などの眼病が少なくなるといわれています。ホウレンソウやケールなどの野菜と同じくらいルテインが含まれています。
ルテイン含量比較(生葉)
ケール 14.7~39.6mg/100g
ホウレンソウ 4.4~15.9mg/100g
すいおう(さつまいの葉) 12.9~42.6mg/100g
野菜不足の方には、さつまいの葉の粉末がお勧めです。もちろん生でも大丈夫です。さつまいの葉には栄養が沢山含まれているので、積極的に食べていきたいものです。
参照元:サツマイモ事典 財団法人いも類振興会