ポリフェノール

人は酸素でエネルギーを作る!

2018/04/03

こんにちは。晨星興産㈱(しんせいこうさん)の久保です。

(最初に当社のさつまいもの葉の生産・加工についてはこちらをご覧ください。)

病気の原因や体を酸化させる「悪」として、活性酸素を紹介してきました。今回は、酸素についてお話させていただきます。

人は酸素をエネルギーを作る!?

好気性生物は、酸素を利用しブドウ糖、タンパク質を分解させて、それを生存のエネルギーとして利用しています。人間の場合は細胞の中にミトコンドリア(注1)という小器官でエネルギーを発生させています。ミトコンドリアのアクにエネルギー生成に必要な酵素が備わっており、ミトコンドリアエンジンなどと呼ばれたりもします。細胞内のミトコンドリアでは、生活に必要な量のエネルギーをフル稼働で生産しています。生産されたエネルギーはATP(アデノシン3リン酸)という生体分子に蓄積されて、このATPが全身へ運搬する働きを担います。口から吸収された、タンパク質やブドウ糖などは腸で吸収されたのち、血液を通して各組織に運ばれ、様々な経路でミトコンドリアに入り、エネルギーに変換されます。これをクエン酸回路やTCAサイクル(注2)と言います。

動物の寿命と酸素消費量の関係

象とネズミの寿命が大きく異なります。象の平均寿命は約70年で、ねずみはおおよそ1年と言われています。同じ哺乳類でありながら、象とネズミの脈拍数は一生で80億回で同じ回数だそうで、ネズミはゾウの約70倍の速さで心臓を動かしていることになります。細胞または組織1gあたりに一生の間に消費する酸素の量は象もネズミも変わらないため、ネズミは象の約70倍の速度で酸素を消費していることになります。

冬眠する哺乳動物と酸素の関係

熊やリスなどの哺乳動物は冬眠中は運動しません。普段は約37℃あった体温も、7℃までに下がることが確認されています、脈拍数も通常の時は60回/1分間であったのが、1回/2分間と極端に減っているのです。よって、冬眠中の代謝量はさがり、冬眠する動物は酸素の量を減らすことで、活性酸素から身を守っていると考えられています。

わたし達人間には、冬眠することは出来なくて、酸素にさらされている環境下であるため、少しでも酸化されにくい環境を意識していく必要があるのではないでしょうか?

(注1)

ミトコンドリア 細胞内のミトコンドリアは膜で覆われていて、さらに内部も膜で仕切られています。ミトコンドリアの膜にはエネルギーに必要な酵素が備わっていて、ミトコンドリアは細胞1個の中に数10個あり、エネルギーの生産が活発な臓器である肝臓の細胞では、約500~2,000個以上もあります。

(注2)

体内では、ブドウ糖やタンパク質を酸素で酸化反応させ、最終的に二酸化炭素と水にまで分解します。この過程でエネルギーを取り出しますが、これをTCAサイクル(クエン酸サイクル)といいます。だだし、ブドウ糖やタンパク質と酵素では酸化反応はおこりません。そこで鍵になってくるのが、『酵素』が重要な物質になるのです。

 

参照元:専門医がやさしく教える活性酸素 近藤和雄氏

 

 

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